19世紀に愛玩犬のひとつとして貴族たちに親しまれ、
後にアメリカ全土で流行を巻き起こしたミニチュアピンシャーは、
現代の日本国内においても人気のある犬種です。
かつての害獣駆除の役目を担わされていた
中型犬種ヘル・ピンシェルのシルエットを一切崩す事無く
サイズダウンさせたミニチュアピンシャーは、
小型犬でありながらも非常に勇ましく整った姿をしています。
本来愛玩犬はその愛され方や飼育のされたから、
いわゆる“丸っこい”犬種が多いです。
愛くるしい瞳に似合うぬいぐるみのような体つき故に
人の膝の上でもソファーの上でも絵になり、それが魅力です。
メディアを通じて紹介されている人気犬種の背景には、
必ずと言えるほどそうした小道具が用いられている事からも、
愛玩犬の“輝く場所”を察する事が出来ます。
しかし、同じ愛玩犬でもミニチュアピンシャーは
まったく違う魅力を備えていると言えるでしょう。
中型犬かそれ以上のサイズの犬種に似合うスクェアタイプの外見をしており、
そのサイズからは考えられない存在感を放っています。
機敏ではっきりとした身のこなしは早速愛玩犬にはないもので、
前脚を高く上げて歩行するハクニー歩様が特徴であり、
ミニチュアピンシャーの犬種としての魅力をさらに高めています。
トイプードル
チワワ
ミニチュアシュナウザー
パグ
ジャックラッセルテリア
かつて家屋に侵入に食物を荒らすネズミ等の小さな害獣を駆除していた
ヘル・ピンシェルという中型の犬種を小型化して
ミニチュアピンシャーは誕生しました。
ミニチュアピンシャーは1920年以降のアメリカで人気が高まり、
貿易の関係で日本で飼育されているは
アメリカのミニチュアピンシャーがほとんどであると言われています。
強い警戒本能と気が荒い事から
一時期のアメリカでは自家用車の盗難防止や
麻薬密売者の護衛役として専属に用いられていたと言われています。
その実績は確かなものであり、
今日(こんにち)のミニチュアピンシャーたちも
非常に気が強く攻撃的な性格をしています。
かつての害獣駆除犬だったヘル・ピンシェルの小型化に際して、
獲物を追跡し駆逐するという気質は少しも薄れる事がなく、
愛玩犬として改良されたというよりも、
本当にかつてのヘル・ピンシェルをそのまま小型化したと
解釈する方がよりミニチュアピンシャーという犬種を正しく理解出来るでしょう。
このような気質のため、一般家庭の飼育における訓練は
他の愛玩犬種に比べて少し手を焼くかもしれません。
しかし、一度信頼を寄せた飼い主には
徹底して忠実を守る頼もしい存在でもあります。
近年ではその気質を買われて、
小型の番犬として活躍する姿も見受けられます。
ボストンテリア
マルチーズ
ポメラニアン
ダックスフンド
ゴールデンレトリーバー
ミニチュアピンシャーの体高は
オス・メス共に25.5cm〜31.7cm、体重は約3.5s。
現在日本国内で最も人気の高い
トイプードルやミニチュアダックスフンド、チワワたちと
文字通り肩を並べるサイズの小型犬です。
小型犬のひとつとして日本でも人気のある犬種ですが、
ミニチュアピンシャーは、他の愛玩犬たちにない要素がたくさんあります。
まずのその特徴として挙げられるのがその外見でしょう。
ミニチュアピンシャーの外見は、他の丸っこい小型犬たちと違い、
非常に鋭角的なフォルムをしています。
俗にスクェアタイプと呼ばれている体つきをしており、
中型犬のチャウチャウや、大型犬のドーベルマン等の大型犬種に見られる
どっしりとした面持ちのボディラインを持っています。
小型犬ではこのスクェアタイプの犬種は珍しく、
一見大型犬種の仔犬であるとも勘違いされます。
成熟しても人間のヒザの高さ程もない小型犬ながら、
ミニチュアピンシャーはこのボディラインを決して余す事無く表現しており、
最大の魅力・個性・特徴でもあります。
また日本ではその外見と併せて、
断尾をする風習が伝わって近代でも行なわれていますが、
動物を虐待するという観点から、
欧州全域ではミニチュアピンシャーの断尾は禁じられています。
柴犬
ビーグル
キャバリア
フレンチブルドッグ
コーギー
原産国ドイツではツベルク・ピンシェルと呼ばれ、
ツベルクには「超小型」という意味があります。
その名の通り体は他の小型犬と同等のサイズです。
本来ネズミを駆除する事で飼育されていた
中型犬種を改良して生み出されたという、
他の小型犬とは若干異なるルーツで誕生したミニチュアピンシャー。
本来害獣駆除の猟犬を小型化するという事は大変異例であり、
ミニチュアピンシャーの誕生した19世紀の欧州で、
いかに小型犬化が強いブームであったかをうかがい知る事ができます。
そんなミニチュアピンシャーの毛は短毛で、飾り毛などはありません。
一概には言えませんが、
愛玩犬とはその愛らしい姿をさらに魅力的に演出するため、
全身にわたって飾り下の生えた長毛犬が主流です。
そんな小型犬たちの仲間として、
ミニチュアピンシャーの姿は非常に個性的と言えます。
彼らの孤高なる容姿は、
その一風変わった誕生までの経緯の表れではないでしょうか。
短毛ですので、他の愛玩犬と違い、
細かなブラッシング等のケアはあまり必要ありません。
シャンプーも頻繁に行なう必要はなく、
少し汚れたときは蒸しタオルを用意して、
丁寧に体を拭いてあげるだけで十分です。
ラブラドールレトリーバー
ボーダーコリー
パピヨン
シーズー
ヨークシャーテリア